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父と子の往復書簡・32日目

時計 2008/01/28

角が焦げたメモ帳がある…

二日目

イガラシとかいう男から丸い玉を貰う。
この島に眠る宝玉のひとつだそうだ。
赤い色は火の力が篭められているからだとか。
宵藍に見せたら一瞥しただけで消えてしまった。
水のモノと火の宝玉だから相性が悪いのだろうか。

そういえばイガラシに追いかけられている間、こちらを指差して「おっさん」と言ってる金髪のエルフを見たような気がする。
まさかあの人じゃないよね?
まだ24なんだけど。

菅原君と再合流。
知ってる顔を見てひと心地ついたと思えば練習試合をするという。
相手は体格のいい色黒の男性と、猫耳のお嬢さんと、どこか眠そうなエルフの人。
まぐろさんと呼ばれている体格のいい男性がこわい。
腕回りなんて僕の二倍ある。
菅原君もけっこういい体しているし、この島はこんな人がごろごろしているのだろうか。
零、お父さんはくじけそうだ…

メモはそこで終わっている…





「壱哉さんも身体鍛えれば?」
「菅原君みたいに丈夫だったらね……」