「リン」
「あいよ」
「色気のない返事だな。飯だ」
「クラさんがご飯用意してくれるとか珍しい……ってこれ、蟹の殻にしか見えないんですが」
「いいから食ってみろ」
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PL記録帳
「リン」
「あいよ」
「色気のない返事だな。飯だ」
「クラさんがご飯用意してくれるとか珍しい……ってこれ、蟹の殻にしか見えないんですが」
「いいから食ってみろ」
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とん、とトンファーの持ち手を打ち鳴らし、全身から力を抜く。目の前の地面には倒れ伏した野犬と歩行雑草。
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「姉貴? ――うん、私。ひさしぶり。
零の代わりっていうか、後釜っていうか、ま、そんな感じで例の変な島に来てるんだけど。
話には聞いてたけど、本当に変なところだわ。
あんたらどこの映画から出てきたの?って言いたくなるようなのがたくさんいるんだもん。
外国って怖いね。マジで。
――大丈夫だって、心配しすぎ。姉貴らしくないよ。
それじゃまた電話するわ。またねー」
姉への連絡を終え、私は携帯電話を閉じた。
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