記事一覧

父と子の往復書簡・68日目

時計 2009/01/15

「あけましておめでとーございます!」
「もうそんな時期じゃないでしょ……」
「メイファ・レッキスじゅーはっさい(自称)、すきなものはとりてばとつぶあんパンです!」
「あーはいはい。今年もよろしくね」
「おとしだま――」
「18歳(自称)が年下にねだるんじゃありません」
「――はいらないので、かわりにすがーらさんのヘッドのししょくをきぼーします!」
「もう好きにし……ええええええ!!?」
「いっただきまーす!」
「ぎゃああああああ!!!」



「エイル、時間あるか?」
「はい? エドさんの頼みなら構いませんが」
「これ作っておいてくれ」
「……あんパン?」
「菅原の新しい頭」
「……」

あけきっておめでとうございます

未分類 2009/01/08

ファイル 222-1.jpg

今更ですが本年もよろしくお願いいたします。

途中で描くの飽きた。


年末から年始にかけ、幕張に行って大暴れして風邪引いて実家帰ってダラダラしていました。
実家PCがネットに繋がらない、さらには雪でアンテナ折れてるというトラブルにより、継続作業もできずテレビもロクに見られず、ただ酒を飲んで寝るだけの正月でした。


銃なんか捨ててかかってこい。

渋かっこよく描いていただいたけれど、ベネット違うー!
メイトリックス大佐はきっと醍さん。
ああ、でもこれだけガタイ良ければ大佐にも勝て……いや、やっぱ無理だな。

なお、中身はリストラされたのでありません。

Heat of Battle 完全版

未分類 2008/12/28

いよっしゃ、とりあえずできたっ!
まだまだ直したいけど、これ以上は実家で親の前でという羞恥プレイになるから無理だ!

Heat of Battle完全版

フェンネルさん、超自己満足にお付き合いいただきありがとうございました。
改めてお礼を。
そしてコンビニ壊してごめんなさい。


それではみなさま、よいお年を!

忘年会も大詰め

未分類 2008/12/25

66回分はお休みでした。
実は前回、ナコさんの文化祭日記に出してもらったんですよねー
ありがとうございましたっ

ご連絡いただいたとき、勝手にネタ使ったから怒られるのかと思ったのはここだけの話。

HoB完全版は週末までには…!

▽Read More

父と子の往復書簡・67日目

時計 2008/12/22

 吐く息が白い。
 少女はかじかむ手を自身の吐息で温める。

 季節は巡り、再びの冬。

 遺跡の中、正体の知れぬ宝玉を探す日々。
 屋内とは思えぬ自然が広がる遺跡を駆けずり回る。
 潜ってから今日は何日目だっただろう。
 少女は日に焼けて白くなった砂の上に佇む。

 実家で雪は降っただろうか。
 寒がりの父親は風邪を引いていないだろうか。
 青いマフラーを口元まで引き上げて、少女は天を仰いだ。
 そこにあるはずの天井はなく、灰色の空だけが広がっている。
 どういった異常気象なのか、砂漠であるにも関わらず、静かに雪花が舞っていた。

 ふと先を見ると、細長い物が砂に埋もれていた。
 掘り起こしてみれば、一本の赤いロウソクだった。
 ロウソクにはカードが添えられている。
『 ― 聖なる夜に灯してください ― 』
 宛先もなければ差出人もない。たった一言、それだけ。

 どうしてこんなところに落ちているのだろう。
 不思議に思っていると小柄な少年がやってきて、
「火、点けましょうか?」
 静かな笑みを浮かべた。

 少年は手をかざし、小さく文言を唱える。
 小さな小さな炎の魔法。

 火を灯すと橙色の明かりが広がった。
 もはや黄昏と言っていいほどに濃くなった闇の中、少年の白い肌もオレンジに染まる。緑色の髪は色の深さを増す。
 長い耳の先が赤くなっていた
 少しだけ考えて、カバンの中から包みを取り出した。
「はい、どうぞ」
 少年は目を丸くして包みを見て、少女を見た。
「私の故郷にはクリスマスっていう行事があってね」
 異国の宗教、異国の行事。けれど街が明るく彩られる日。
 一通り説明をして、少女は改めて少年に包みを手渡した。
 少年が包みを解くと、中には明るい緑のマフラーが一本。広げるとほのかにミントの香りがした。
「作ったのはいいけれど、あげる人がいないの。よかったら使ってね」
 言って、少女は少年にふわりとマフラーをかけた。
「ありがとうございます。ならば僕からはこれを」
 少年は手にしていたロウソクを少女に差し出した。小さな炎がゆらりと揺れた。
「貴女の心に、あたたかな光を」

 辺りを見渡せば、そこかしこに同じようなオレンジの光。


 降りしきる雪の中、それは地上の星のように見えた。

再掲

未分類 2008/12/11

惜しい!
ベレッタの見た目は大体似たようなもんですが。
参考にしたのはたまたま手元にあったM1934です。

で、キルリアさんの元ネタは真3の謎の金髪の子供=あのお方だと思うんだけど、どうなん?


一度ひっこめたおまけをもいっかい出しておきます。
▽Read More

制服コンテスト結果発表

未分類 2008/12/10

制服コンテストの発表ページできました。
こちらからどうぞ。
ルールが後出しだったのでどうなるかと思いましたが、無事結果発表までできました。
ご参加いただいた皆様およびコメント・捕捉等していただいた方、ありがとうございました。

第2回? 単独イベント化?
どっかで誰かがやってくれるよっ(脱兎!)


Heat of Battleの完成版はもう少しお待ちくださいませ…
主催者様、半端状態なのにコメントありがとうございます。ごめんなさいっ
じ、実はそこそこの量に膨らんでいて…短くまとめられないダメな子です。ハイ。

▽Read More

文化祭+転生+熱闘

未分類 2008/12/09

そんなこんなで。
イベント三つ参加してみた。

■文化祭
超カオス。
制服コンテストの結果発表ページは今つくってます。
文化祭絵はシンプルに。
ファイル 215-2.jpg

■Heat of Chaos
フェンネル(600)さんをお借りしてコンビニバトルの巻。
完全版は近々公開しますので、もう少々お待ちを。

■偽島転生
ファイル 215-1.jpg
全身図はこちら

悪魔化は以前やったので、スタンダードにSFC版ifの女主コス。
手元に資料がなかったからうろ覚え軽子坂になっていたとかなんとか。
適当な構図にしたらモップ入らなかった…
そしてモップはペルソナだった…うろ覚えにもほどがあるだろう、私。


次回更新は日記もメッセもここの雑記も全部お休みの予定です。


そして見つかる前に素知らぬ顔でおまけを消す。

父と子の往復書簡・65日目

時計 2008/12/09

 島の片隅で文化祭が開催されているその頃。
▽Read More

思わず

未分類 2008/12/02

メガ2wwww
カエルさんはどうするんだろう。


ついでに文化祭リスト。

プロフ絵(路傍の記録クリスタルさん調べ)
613 666 701 872 998 1489 1650 1985

コミュニティ参加者
48 164 167 272 351 367 371 398 406 439
472 494 599 600 613 641 650 655 701 775
856 872 898 914 934 1041 1206 1433 1457
1489 1520 1650 1673 1701 1751 1782 1820
1952 1964 1985 2036

次回はもっと増えるのかな?
自分が入ってないのはデフォルトです。

二個ある話

未分類 2008/12/01

ミスコンで何故300面ダイスが2個なのか。
300面を1個ずつ振って、前者を男性票、後者を女性票、としたら面白いじゃん?
ってーことです。
……それぞれのダイスの出目も表示されたよね?
女装男子が男性に大ウケとかすげー楽しみにしてる。
制服じゃない人もどっかから制服調達して参加しちゃえばいいんだー
なんでか盗まれてるのもあるらしいですけどね。

HoBで遊んでくださる方は決まりましたのでここで締めといたします。
ありがとうございました。
間に合えばいーなー あーはーはー

では64回雑感。


■本編
練習試合は100T引き分け終了。クソ長すぎです。
PCがゴリゴリいってるよ…
今回の練習試合はINCのお二人と。
人数差があるので、第1段階技のみ使用との制約がありました。
そうかー、郁葉さん相手なのに、ボロウライフで4桁出ちゃうんだー
相変わらず皇帝はエロいな。
結局、レッドジャスパーでHP15万に達したクラストさんを倒すことができず、ってか制約無しでもそんな化け物倒せるかい。
赤い竜騎士は峻険だった。

通常戦では線香花火ゲットしたよー
……零(水霊持ち)が使うと湿気るから皇帝にあげる(´・ω・)つ[線香花火]

ミコト(1329)に、 夏はクーラーとアイスに甲子園 を 天への鍵 に合成してもらいました!
ミコト「てんくーのくうきよめですね、わかります。」

ドラクエ5は主人公の妄想でした。

メッセでやゑさんかわいすぎてゴロゴロした。


闘技大会
第4回戦で火霊の偉い人に当たり、土がついた。
3T目でみんなバタバタ倒れ、すわ引き分けかというところで、マイトさんが死灰復燃で復活。
うああああ、やはり火霊には勝てないのかぁぁぁぁ


▽Read More

文化祭

未分類 2008/11/30

制服コミュ文化祭ですよー

ミスコンとか言い出したくせにルール決めてなかったとか、ねぇ?

ってわけで、こちらでミスコンルール発表。
よろしければご参加おねがいしまーす。
ぶっちゃけ賞品も何も考えてないんですが(…)、お気軽にどうぞー

ルール
65回更新時、制服コミュの発言で300面ダイスを二つ振る。だけ。
メッセ記入タグ→ ?2d300?
総数が多い人=投票数が多い人ということで優勝。
ダイスを振る際にアピール文も入れるといいかもしんない。


雑感等はまた後で。

▽Read More

父と子の往復書簡・64日目

時計 2008/11/29

「文化祭?」
「そ。さすがに知らないとか言わないよね」
 不思議な島の片隅にある、制服着用の学生ばかりが集う場所。
 同年代と談笑していたところ、親友から声がかかったのがつい先刻のことだった。
「それはない、けど」
 式村彩はいつものブレザー姿だったが、右腕に腕章をしていた。そこには「文化祭実行委員長」とある。
「本当にやるの? この島で?」
「みんながやりたいーって言うからさ、やってみようと思って」
 そう言って笑う彩に、零は「はぁ」と気の抜けた返事しかできない。
「何をやるの?」
「まだ知らない。みんなにお任せ」
「はぁ!?」
 あまりにも行き当たりばったりな答えに、思わず素っ頓狂な声が出た。
「桜庭さんとかもうノリノリだったよ。つかまったら手伝わされるんじゃない?」
 ああ、と零は納得する。一見お嬢様風のあの少女は、きっと連れの少年とともにはりきって準備しているのだろう。情景が目に浮かぶようだ。
 彼女のバイタリティが零はとても羨ましかった。
「そういえばあんたにって手紙預かってるよ」
 彩はスカートのポケットを探り、茶色い事務封筒を取り出す。
「手紙?」
「そ。紙袋かぶった変な男から」
「紙、袋……?」
 不審げに眉根を寄せる零の手の中に、彩は強引に封筒を押し込んだ。
「じゃ、私は準備があるから!」
「え、あの、待って!」
 呼び止める間もなく、親友は風のように去っていった。

 開いた封筒には一枚の紙が入っていた。
 ノートの切れ端にしか見えない紙は三つに折り畳まれ、「最重要任務」と赤い判子が押してある。
 何だろう、とドキドキしながらそっと開いた。

「え、え、ええええええーーーー!!!?」

 そこには一筆、こう書いてあった。


 ミスコンの司会やってね☆  紙袋の紳士より



 そして文化祭の幕開けへ――

猫まっしぐら

未分類 2008/11/19

今週の更新お休みで助かったー
年末近いってやーねー


■練習試合
vsINC
こんなに非接触が怖くなった試合は久しぶりだ。
というのは建前で、戦闘結果そっちのけで、にゃんにゃん言うクラストさんとノルクさん(ツンデレ把握)に悶えてた。
いやだってさ、赤髪の美形おにいさんと、白衣眼鏡が猫耳つけてにゃんにゃんとか…
戦闘に勝って、精神的に負けた。

■通常戦
エドさんのシヴァはもう少しダメージ出てもいいような気がするんだが…
こんなもんだったっけ?

闘技大会
実はカー子さんの手の内が全然読めなかったんだよねー
あははー
最終的にはりーだーが考えてくれました∈(・ω・)∋
…あれ、ちょっと待って。
ラグナロク反撃って言ってなかったけか?
1Tで落とす予定だったクロンさんが残ってしまって、バハムート呼ばれちゃった時点でもうダメだと思ってた。
あとはエドさんががんばってくれた。
っつかなんだあの戦闘離脱の連打。

それにしても、クロンさんかわいいなこんちくしょー
うちのバカ兎(肉食)とは天地の差もある。

次回はー……
せんせー、死灰復燃持ちに勝てるとは思えません。
特にマイトさんはそこそこに体格もあるから落とすの難しいんじゃないだろうか。
ちまちま火消しするしかないんかなぁ。


■イベントとか
次の64回は文化祭です。
時間取れたら文化祭用の絵を承ります
…とかやりたいんだけど、需要ある?

HoBで遊んでくれる人もまだ探してますよー
詳しくはいっこまえの記事あたりを参照。

「清楚!」に投票ありがとうございましたー!
嬉しくって、メッセンジャーの名前欄を「PL名←清楚」にしてたらツッコミ入ったよ。
わかってるよ、PTで一番乙女なのはリーダーだよ…

▽Read More

雑感は後にでも

未分類 2008/11/18

戦闘描写のイベントだそうで。

>66回には「偽島転生」が予定されていますけど、「文化祭と偽島転生の両方に参加して、なおかつHeat of Battleにも参加したい」と言う人はまず居ないでしょう…(笑

いるんだな、ここに。

制服コミュにいてメガテニストで文字書きでーすよー
あーはーはーはーはーーーー!!
……全部とか無理だよね。

というわけで、65回か66回あたりで一筆いこうと思うので、対戦者さんを探しております。
こちらはゼロまたはメイファのどちらかが相手になりますす。
ご希望あればご指名ください。
キャラ貸してやるよーという方いらっしゃったらひとまず伝言でも投げてください。
設定等については後でお伺いします。

サンプルいる? いらないよね?.


日記で無断レンタルしまくってるけど、さすがに戦闘物は同意がないと借りにくいんで。
く、クオリティについては不問で…orz
文章ってぶっちゃけ微妙な気がしないでもないけど、誰か遊んでくれると嬉しいな(・ω・)

父と子の往復書簡・63日目

時計 2008/11/14

 ある昼のこと。
 闘技大会の控え室そばの食堂で、菅原は昼食のうどんに向かい合っていた。▽Read More

秋も深まり

未分類 2008/11/13

もう暦の上では冬だっつーのに、ビールの消費量が一向に減らない。
(ビールは夏とライヴでしか飲まない人)

そんな6…2?回目を今頃ざっくり、といきたいところですが。
闘技とか遺跡外とかもう全部PM任せでありました…
いつもありがとうございます。
遊びほうけていてすみません。
練習試合はここぞとばかりにネタ仕込みたかったけど、時間的にも無理で、実に残念。
日記とメッセが精一杯だよ!いつものことだけど!!

文化祭
制服コミュの文化祭が始動です。
開催は第65回から。
どうしようどうしよう、何しよう!
ところで実行委員長は式村嬢でよろしいのか?

料理できそうな部位
うわーん! つみさんありがとーー!!
5分かからずに考えた服だったんだけど……たしかに人サイズで着るとこうなる……

黒幕発見。
眼帯に目が描いてあるーかわいいー
…とか思ってたら、そういう仕組みになっていたのか……
レスきゅんめー

▽Read More

父と子の往復書簡・62日目

時計 2008/11/08

トゥルルルル トゥルルルル

ピッ


 もしもし? お父さん?

 うん、私。零。
 うん、元気だよ。
 宝玉も4つ集まって、昨日は外で休んでた。
 今日からまた遺跡の中に入るんだ。

 心配しなくても大丈夫。
 みんな一緒だもん。

 お父さんはどう?
 そっちはもう寒いでしょ。
 風邪なんて引いてない?

 うん、うん。
 元気ならそれでいいんだ。
 寝るときは腹巻とか忘れないでね。
 コタツで寝ちゃダメだよ。

 十和子さんは元気?

 あー、そうだよね。
 年末近いもんね。
 お父さん、また十和子さんちに家事しに行ったら?
 鍋とかおでんとかきっと喜んでくれるよ。

 え?
 クリスマスの予定?
 やだなぁ、何勘繰ってるの?
 まだ何も考えてないよ。
 もしかしたらお正月に合わせてそっちに帰るかも。

 え。
 実家帰らないの?
 どうして?

 あー、そっか。
 もう、お父さんも当主も頑固だよね。
 仲直りすればいいのに。

 うん、そろそろ行かなきゃ。
 みんな待ってる。

 もう一度言うけど、身体には注意してね。
 またね。


ピッ

南瓜行列2008

未分類 2008/11/02

○次回の追加変更予定
・[調整]戦闘中にむくりと起き上がる効果を同一対象に何度も使用するとき、失敗率が発生するようにします。

うっは、きちゃった。
死体に鞭打つPTちょっとだけピンチ。
「死なないようにすれば?」とか無理無理無理。


そんな61回目。
ハロウィンでございました。

で、クラウスさんから「猫のくちふぐり型マシュマロ」というお菓子をいただきまして。

うわぁい、猫好きを殺す気ですかぁぁぁ!!

ファイル 204-2.jpg

ウソかよぉぉぉ!! orz


▽Read More

父と子の往復書簡・61日目

時計 2008/10/31

 どうしよう

 このてでは

 メールうつのがせいいっぱい


 そこまで打って、一息つく。
 いつもよりも小柄な体。
 いつもよりも簡略された体。
 布と綿で作られた手では、携帯電話を持つことすら難しい。
 困ったな、と小首をかしげる零。
 頭の上の長い耳が揺れる。

 されど、メールを完成させたところで誰に送ろうというのか。
 この花畑は遺跡内でも奥深くにあるのだろうか。
 待受画面の右上には「圏外」の表示。
 大切な人たちとの繋がりを絶たれたようで、心細い。

 そこに、

「ゼロゼロぉー!」

 思い切り良く、

「トリックオアトリートだよぉおん!!」

 柔らかい物体が、零の後頭部にぶち当たった。

 今の体は頭が大きく、手足が細い。
 ということは、

「きゃあああ!」

 見事にバランスを崩し、零は前のめりに倒れこんだ。

「今年もお菓子ちょうだぁあい!」

 背中の上で黒い影が跳ねる。
 仰向けに寝転がり、小さな体躯を受け止めた。
 赤い宝石のような目がこちらを見つめている。

「今日はぁ、ゼロゼロもぬいぐるみぃい!」

 赤い瞳はいつもより大きい。
 零の体が小さくなっているため、相対的に大きく見えているだけ。

 ぬいぐるみを追って迷い込んだ花畑。
 うたた寝から目覚めてみれば、自分がぬいぐるみになっていた。

「これってザッハくんのいたずら?」
「はろうぃーんだからだよぉお!」

 陽気な声が返してきたのは、答えになっているようなそうでないような言葉。

「見てみてぇえ。きれいだよぉお!」

 ぬいぐるみは零の隣に寝転がる。
 二人で見上げた空はすでに夕暮れ。
 群青と茜が混じる空に、薄く刷いたような雲。
 陽は沈み、あとは月を待つばかり。

 いつもより空が広い。
 いつもより空が高い。

 大地を背に、雄大な空を受け止める。

「暗くなったらぁあ、お菓子もらいに行こうねぇえ!!」

 空を映す宝石の瞳。
 赤に交じり合う、青と黒。

 明日になったら解けてしまうぬいぐるみの魔法。
 これは夢? それとも現実?
 今年のハロウィンは少しだけ変わった日のようだ。

 こんなにきれいな物が見られるのならば、
 毎年あってもいいかもしれない。
 内心でそう呟きつつ、零は携帯電話の電源を切った。

ページ移動